アトピー性皮膚炎を悪化させない秘訣は保湿ではなくセラミドにある?

セラミドとアトピー性皮膚炎の関係性

春になれば花粉、夏になれば強い紫外線、秋冬は乾燥というように、アトピー性皮膚炎を悪化させる原因は四季折々の中に潜んでいます。
アトピー性皮膚炎になるその原因は人によって様々ですが、原因によって対策方法も異なるこの症状には一定したメカニズムが存在しないことが何よりの不安材料といえるでしょう。
アトピー性皮膚炎で特に注意しなければならないのが秋冬に発生する乾燥です。
通常の日常生活の中でも乾燥状態に陥りやすいアトピー性皮膚炎にとって乾燥しやすいシーズンというのはもっとも辛く大変なことです。
表面にカサカサ感が発生してそこからかゆみを生じするようになるとその症状が一気に拡大して瞬く間に全身の肌がかゆくカサついた状態になってしまいます。
実はこの乾燥の原因は肌のバリア機能の低下にあるといわれています。特に乾燥が激しくなる秋冬はバリア機能を正常な状態に保つことがアトピー性皮膚炎を悪化させない何よりの改善策となるのです。
ではバリア機能を高めるためには具体的にどうすればいいのでしょうか?

 

セラミドの重要性とは

バリア機能は肌表面を覆う角質層と呼ばれる部分に存在します。もう少し厳密にいえば角質層の中には10~15層もの細胞が連なっている構造となっていますが、この細胞と細胞との間に細かな隙間のようなものができてしまうのを防ぐために活動を行っているのがセラミドと呼ばれる脂質です。
セラミドは細胞間の隙間を埋めることで角質層を満たし、肌表面のバリア機能を底上げする働きを担っています。
セラミドは本来脂質のひとつとされていますが、水に溶け込みやすい性質を兼ね備えているため細胞間に入り込んだ際に肌にうるおいを定着させることができます。
セラミドが加わることによって外部刺激から肌内部を守ろうとするバリア機能の働きを助長するとともに、均一で滑らかな肌表面をキープすることができるというわけです。

 

アトピー性皮膚炎は常にセラミドが不足している

アトピー性皮膚炎は常にセラミドが不足している状態だと言えます。
セラミドが不足している肌はバリア機能が著しく低下しているためもろく崩れやすい不安定な状態にあります。
分かりやすく壁で例えるならば、煉瓦で積み上げられた壁の隙間を埋めるセメントが不足しているために煉瓦同士がきちんと固定されず、ちょっとした刺激で壁全体が崩れてしまう状態をイメージすればセラミドの重要性がお分かりいただけるかと思います。
セラミドが不足すると細胞間の癒着が不安定になるだけではなく、うるおいも減少してしまうため、自然と肌表面はカサカサの状態になってしまうのです。
バリア機能、うるおい共に低下してしまった肌は外部刺激にも弱く、アレルギー物質や細菌などが侵入しても抵抗する術がないためにすぐかゆみを生じたりします。
このかゆみが頻繁に発生するとそれが乾燥に拍車をかけて最終的にはアトピー性皮膚炎を悪化させてしまうのです。

 

保湿ではなくセラミドを増やすことを念頭に

乾燥するシーズンは保湿を徹底する、というのは結論としては正しいですが、正確に言えばセラミドを補う形で保湿を行うことがアトピー性皮膚炎には有効だと考えられます。
セラミドの重要性については前述したとおりですが、単純に保湿だけをメインに繰り返していてもバリア機能を高めてくれるセラミドを増加させなければ意味をなさないことになります。
つまり、保湿ケア用のコスメはセラミド配合の商品を選ぶことがアトピー性皮膚炎を乾燥から守るポイントになってくるわけです。
最近では化粧水や美容液以外にも化粧品にもセラミド配合入りのものがたくさん販売されていますから24時間セラミドを肌につけることを意識してケアすることも可能となっています。
また、テクスチャーも化粧水タイプのようにサラッとしたものからクリームのようにとろみのあるタイプまで様々です。
テクスチャーにおいては好みで選ばれるのももちろんOKですが、ローションタイプは使用感がいい反面、持続性に欠けるというデメリットがあります。
逆にクリームタイプは使用感はローションタイプには劣るものの持続性が高いという特徴があります。
それぞれのメリットとデメリットを比較して自分の肌に合ったコスメを選ぶようにするといいでしょう。


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