化粧品に必ずと言っていいほど含まれている成分といえばコラーゲン、ヒアルロン酸、セラミドの3種類ですが、そのうちのコラーゲンとヒアルロン酸においては成分の大きさから皮膚の内部まで到達するのは不可能だと言われています。
しかしセラミドの場合は皮膚の一番表面にある層に存在する成分であるがゆえに肌に直接つけた時も浸透するという効果があります。
このセラミドならではの浸透力という点から見てもセラミドが含まている化粧水や美容液はうるおいや保湿に優れていると言ってもいいのですが、ではセラミド単体で使用した際の保湿力はどれほど期待できるものなのかご紹介していきたいと思います。
保湿に重点を置いた成分はシンプルに乾燥を防ぐという効果だけではなく、それぞれにアプローチ方法や特徴が異なっています。
セラミドももちろんそのひとつですが、具体的にほかの成分とどのように違うのかと言いますと、セラミドは基本的に水分を肌のすき間に挟み込んで水分を保持するというクッションのような役割をする成分なので、保湿のイメージとしてありがちなたくさんの水分を肌内部にとじ込める、うるおいで満たすという効果とは少し違うポジションにいます。
これとは逆にコラーゲンやヒアルロン酸の場合だと水分をたっぷりと抱えた状態で肌に密着するという形になるので、成分そのものが水分を含んだ状態で角質層に留まるようになります。
こちらの方が肌にうるおいを与える、水分で満たすというイメージに限りなく近いと思います。
また上記2種類のタイプどちらにも当てはまらない水分を吸収するタイプの成分もいます。
このタイプは角質細胞の中にあるNMF(天然保湿因子)と呼ばれるものがそれに当たりますが、特徴としては外部の水分を吸収して自己に取り込むことで水分量を増加させるというものです。
うるおいを増加させるという意味ではコラーゲンやヒアルロン酸と同じ働きがありますが、効果としてはやはりコラーゲンなどの方が圧倒的に期待できるので保湿力という点だけを重視するのであればコラーゲンやヒアルロン酸配合の化粧品を選ぶのがベストでしょう。
保湿効果と成分によるそれぞれの違いについては先述したとおりですが、ではセラミドの保湿効果はどれくらい期待できるのでしょうか。
例えばセラミド配合の化粧品を使用した場合、持続する時間は2~24時間だと言われています。
そのため、メイク前のお手入れとしてセラミド配合の化粧品を使用すると保湿効果だけではなく肌トラブルを防ぐ上でも期待できると言えるでしょう。
またセラミドによってしっかりと肌内部の角質層が構築されている状態であれば基本的に湿度の低い場所や暑い寒いなどの温度変化にも肌は耐えられると言われています。
というのも、角質層をしっかりと保護する働きをセラミドが行っている、外部からの刺激にも十分に耐えられるだけの角質層が出来上がっている場合はセラミドの保湿効果だけでも肌のうるおいを満たすことが可能なので余計な成分をプラスする必要もないのです。
つまり、セラミドは単体でも十分に保湿効果を期待できる成分であり、また内側と外側の両面からセラミドを取り入れるようにしていれば乾燥からも肌を守れる効果は十分に期待できると言っていいでしょう。
体内から減少していくセラミドを補う方法は主に2種類あります。
まずひとつはセラミドを飲むという方法。そしてもうひとつは塗るという方法です。
春になれば花粉、夏になれば強い紫外線、秋冬は乾燥というように、アトピー性皮膚炎を悪化させる原因は四季折々の中に潜んでいます。
もっと詳しくセラミドには、非ヒト型セラミドとヒト型セラミドの大きく2つの種類があります。さらに、非ヒト型セラミドには動物セラミドと植物セラミドの2種類が、ヒト型セラミドには天然型ヒト型(合成セラミド)と天然ヒト型セラミド(ジェヌイン特許)の2種類があります。
もっと詳しく乾燥肌に効果的とされる代表的な成分といえばセラミドとヒアルロン酸ですが、この2種類の成分、実際のところどんな違いがあるのかあまりよくわからないという方は意外に多いのではないでしょうか?
どちらも化粧品に含まれる成分としては非常によく耳にする言葉ではありますが、実際のところどちらのほうが乾燥肌に効果があって優れた成分なのでしょうか。
今回はセラミドとヒアルロン酸の違いについて説明していきたいと思います。
古来より言い伝えのある、お酒を造る「杜氏」の美肌伝説は有名です。 年齢に負けない美肌は、「天然ヒト型セラミド」が理由だった!