セラミドは体内において重要な役割を果たしている成分です。
肌のうるおいを保持することはもちろん、外からの刺激をしっかりとブロックしたり乾燥肌などのトラブルを防いだり、セラミドがなくなってしまうと肌は常に危険な状態に晒されていると言っても過言ではないでしょう。
そんな大切な成分であるセラミドですが、加齢とともに少しずつ減少していく欠点も持ち合わせているためそれを補うためについ外からセラミドを取り入れることばかりに目を向けてしまいがちなのですが、実は日頃の食生活においても注意しなければいけないことがあります。
それは選ぶ食材によってセラミドを増やしたり減らしてしまう可能性があるという点です。
セラミドが増えてくれるぶんにはまったく問題ないと思いますが、減少してしまうとそれを新たに補うのが難しくなってきますから、できることなら日頃の食生活にも気を使っておきたいところです。
ではセラミドを増やす食材と減らしてしまう食材についてご紹介していきましょう。
セラミドという成分は人の皮膚だけではなく骨、脊髄、米、小麦、植物にも含まれています。
セラミドを多く含んでいる食材を摂取するとそれが腸内で吸収されてスフィンゴシン、糖、脂肪酸という形に分解されていきます。
この中にあるスフィンゴシンこそが角質層に作用する栄養分ですが、これが角質層に働きかけることによってセラミドを皮膚の中に生成されていき保水力が保たれるという仕組みになっています。
ではセラミドを作ってくれる代表的な食材を以下に記載していきます。
・米
・小麦
・大豆
・牛乳
・こんにゃく
・小豆
・ごぼう
・わかめ
・黒豆
・そば
・ひじき
・コーヒー
・紅茶
・黒こしょう
となっています。
ちなみに、1日に必要なセラミドの摂取量は約600μgといわれており、食材で例えるならば白米だとお椀25杯分、玄米ならば10杯分、こんにゃくの場合は半丁程度となっています。
食べ物の全体量や吸収率、消化の中身によってはセラミドをたくさん摂取しても直接皮膚に届く前に排出されてしまう可能性もあるので、上記の目安よりもさらに多くの食材を摂取しなければならないことも考慮した方がいいでしょう。
とはいえ、これだけの量を食材だけですべて補うのは根本的に難しいと思うので、経口摂取という形でセラミドを補うのであればサプリメントを使用してバランスの良い食事をキープすることを心掛けたほうが健康的に外側から取り入れることができると思います。
セラミドが直接含まれている食材のほかにも、セラミドの生成を助けてくれる食材というのもがあり、こちらも合わせて取り入れるとさらにセラミドを体内で作りやすくなります。
セラミドの生成を手助けしてくれる食材は以下のとおりです。
・たまねぎ
・サトイモ
・白菜
・キャベツ
・じゃがいも
・にんじん
・ほうれん草
・トマト
・ピーマン
以上となります。
基本的には血行を促進させてくれる食べ物と抗酸化作用のある食べ物が効果的だと言われています。
特に抗酸化作用が期待できる緑黄色野菜はセラミド生成の働きを邪魔する活性酵素を攻撃する力があるので積極的に摂取していくとよいでしょう。
では逆にセラミドを減らしてしまう食材にはどんなものがあるのでしょうか?
セラミドを減らしてしまう代表的な食材はリノール酸と呼ばれるものです。
リノール酸とは血中コレステロールを減らしたり、セラミド生成の原料にもなる非常に重要な食材ではありますが、これを過剰に摂取しすぎてしまうとリノール酸の中に含まれているアラキドン酸と呼ばれる成分が細胞を包み込んでしまうのです。
すると最終的にセラミドは減少してしまい乾燥肌やアレルギーなど様々なトラブルを引き起こす原因にも繋がっていきます。
ちなみにリノール酸に該当する食材は以下のとおりです。
・ひまわり油
・ベニバナ油
・コーン油
・揚げ物
・炒め物
・マーガリン
・ドレッシング
・インスタント食品
これらがリノール酸に当てはまります。
上記を見てもお分かりのとおり、油物の過剰摂取がセラミドを減少させることに繋がるというわけです。
またインスタント食品や総菜などの偏った食生活もセラミドを減らしてしまう原因となるので、日頃からバランスのとれた食生活を維持してセラミドを減らさないように努めましょう。
乾燥肌や脂性肌などの肌トラブルに悩まされている女性にとってスキンケアというのは欠かせない存在ですよね。
特に誰もが一度は経験するニキビによる肌トラブルもスキンケアをすることで少しずつ改善していくことがありますが、思春期ニキビの場合はある程度の年齢が落ち着くまで治まることがないので、どうしても外側からのケアでは限界があるものです。
乾燥肌に効果的とされる代表的な成分といえばセラミドとヒアルロン酸ですが、この2種類の成分、実際のところどんな違いがあるのかあまりよくわからないという方は意外に多いのではないでしょうか?
どちらも化粧品に含まれる成分としては非常によく耳にする言葉ではありますが、実際のところどちらのほうが乾燥肌に効果があって優れた成分なのでしょうか。
今回はセラミドとヒアルロン酸の違いについて説明していきたいと思います。
セラミドは人間の肌を保護するために必ず必要となってくる成分ですが、食生活やライフスタイルの乱れ、また加齢などによってセラミドの生成が上手くいかず減少してしまうことがあります。
もっと詳しく古来より言い伝えのある、お酒を造る「杜氏」の美肌伝説は有名です。 年齢に負けない美肌は、「天然ヒト型セラミド」が理由だった!