セラミドと言えば化粧品で使用されているイメージを持たれている方も多いと思いますが、実はこのセラミドと呼ばれる成分は人体の中にも存在している自然の成分です。
またセラミドというのは単体ではなく複数の種類から成り立っているため、微妙にそれぞれ特徴が異なっていたりするのです。
ではセラミドにはどんな種類があるのでしょうか。
今回は肌のうるおいに無くてはならないセラミドの種類と特徴についてご説明していきましょう。
まずセラミドの種類ですが、大きく5つのパターンに分けることができます。
ではその種類を見ていきましょう。
・セラミド1 水分を保持する機能に加えて外部からの刺激に反応し肌をしっかりと守る機能も兼ね備えている
・セラミド2 水分を保持する機能が非常に強く、肌の水分バランスをうまく保てる
・セラミド3 水分保持機能とともにしわを少なくする機能を兼ね備えている
・セラミド4 角質層にあるバリア機能を作り、その機能を維持する役割を持つ
・セラミド5 水分保持機能とともにターンオーバーを促進させる
以上がセラミドの種類となります。
基本的には水分保持機能がセラミドの大きな役割であると言えると思いますが、少しずつ特化している機能が変化している様子が上記の種類別からでもお分かりいただけるかと思います。
それぞれに大きな役割を果たしているセラミドですが、最も人体に必要なセラミドの種類は1、2、3だと言われています。
セラミド1に関しては特にバリア機能を維持する上で必要不可欠な成分となっており、2、3のセラミドに関しては保湿効果が抜群に優れている成分です。
中でも人間の身体の中により多く含まているのはセラミド2となっており、その数字はセラミド全体の約21%にも及ぶとされています。
逆に3、5のセラミドは少しずつ減少していく性質を持っていますが、このセラミドが不足すると肌がちょっとしたことで過敏に反応したりトラブルが発生することがあります。
その代表例が乾燥肌、角化症、アトピーなどです。
人体に含まれているセラミドの種類は上記から何となくイメージできたかと思いますが、それでは化粧品に含まれているセラミドにはどんな種類があるのでしょうか。
化粧品に含まれるセラミドの種類は大きく4つのパターンに分かれています。
・天然セラミド
・ヒト型セラミド
・動物性セラミド
・合成セラミド
となっています。
ではそれぞれの特徴について説明していきましょう。
天然セラミドとは動物の脳や脊髄から抽出されたセラミドのことを指します。
動物に含まれているセラミドをそのまま使用しているため、人間の肌とも相性がよく保湿力の面でも高い効果を発揮するのが天然セラミドの特徴です。
パッケージ表記では天然セラミドではなく「ビオセラミド」「セレブロシド」「ウマスフィンゴ脂質」といった名称で表示されていることが多いです。
ヒト型セラミドとは酵母を原型として生産している人工的なセラミドのこと。
人体に含まれているセラミドとほぼ同じ成分を化学的に作りだしているため、人体への影響もなく保湿機能や浸透力にも優れている特徴があります。
パッケージの表示には「セラミド1」「セラミド2」という具合にセラミドの種類別で表記されていることが多いので、こちらもヒト型セラミドという名称でそのまま表示されていることはあまりないと言えます。
またヒト型セラミドの場合は人体に不足しがちなセラミド2、セラミド3を積極的に生産しているところも大きな特徴と言えるでしょう。
植物性セラミドとは米ぬかや小麦などの自然の植物から抽出されたセラミドのことを指します。
最近ではこんにゃくを使用して大量生産できることも新たに分かってきました。
植物性セラミドの特徴は安価な値段でセラミドをたくさん作りだせること、また植物性由来なのでアレルギーなども起こりにくい点が挙げられます。
合成セラミドは石油などを原料として作り出されたセラミドのことを指します。
石油を原料としているため安価で大量に生産できることが最大の利点ですが、天然セラミドやヒト型セラミドと構造は酷似していても中身はまったく異なったものなので別名疑似セラミドとも呼ばれています。
これらが主に化粧品に使用されているセラミドの種類となります。
基本的には天然セラミドとヒト型セラミドが最も人体に含まれているセラミドに近い存在となっているため、より高い保湿力を求めるのであればこの2種類のセラミドが配合されている化粧品を選ばれるといいでしょう。
目の周辺は他のパーツと比べて皮膚が薄いため、乾燥や外部刺激にも敏感に反応しやすいという性質があります。
刺激を受けるということはそれだけダメージを肌に与えてしまうということですから、当然のことながら様々なトラブルが発生する確率も高くなります。
では目の周辺に相応しい肌ケアにはどんなものがあるのか、以下に詳しく解説していきたいと思います。
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